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新規開拓を始めようとして、最初に詰まるのがリストです。自社で1件ずつ集めれば時間が消え、外部から買えば数万円から数十万円が飛びます。営業リストの購入は手っ取り早い解決策に見えますが、単価を調べ始めると1件0.09円から1件30円まで300倍以上の開きがあり、何を基準に選べばいいのか分からなくなります。
本記事では、これから営業リストを買おうとしている営業責任者・インサイドセールス担当者に向けて、購入先の2タイプと料金相場、実在12サービスの料金比較、買う前に確認すべきポイントまでを、各社公式サイトの公開情報(2026年9月4日確認)に基づいてまとめました。
・営業リスト購入の料金相場と、単価が300倍も開く理由
・単発購入型(買い切り)と月額利用型(データベース)の違いと選び分け
・法人名簿エンジン・リスト王国・Musubu・SalesNow など実在12サービスの料金比較(2026年9月確認)
・買ったリストが使えなかった典型的な失敗3パターンと、その回避方法
・そもそも買わずに済ませる無料の選択肢
営業リストの購入とは?自作・作成代行との違い
営業リストの購入とは、企業名・住所・電話番号・URLなどの営業先情報がまとまったデータを、外部の販売事業者から買い取ることである。自社で調べる手間を省き、その日から架電やフォーム営業を始められる点が最大の利点です。
リストを手に入れる方法は3つあり、費用と手間の性質が異なります。
| 方法 | 費用の性質 | 着手までの時間 | 向いているケース |
|---|---|---|---|
| 購入する | データ代(数万〜数十万円) | 即日 | ターゲット条件が固まっていて、すぐ量を当てたい |
| 作成代行に出す | 人件費込み(10万円〜) | 1〜3週間 | 市販リストにない独自条件で集めたい |
| 自社で作る | 自社の工数 | 数週間〜 | 件数が少なく、精度を自分で担保したい |
購入が向くのは、業種と地域で切れば十分な場合です。「都内の従業員50〜300名の製造業」のように条件が一般的なら、市販リストで足ります。一方「自社の既存顧客と似た決算期の企業」といった独自条件になると、購入では対応できず作成代行の領域になります。
営業リスト購入の料金相場【2026年9月調査】
営業リストの単価は1件0.09円から1件30円まで開きがあり、同じ「1件いくら」でも中身がまったく違う。安いリストは電話番号までの基本情報、高いリストは担当者名や決算情報まで含みます。まず単価の階層を押さえてください。
| 単価帯 | 代表例 | 含まれる情報 | 使いどころ |
|---|---|---|---|
| 0.09〜1円/件 | リスト王国など単発購入型 | 会社名・住所・電話番号・URL | テレアポ・フォーム営業の母数集め |
| 3〜10円/件 | 業種特化の名簿販売 | 上記+業種分類・FAX・メール | 業種を絞ったDM・FAX送信 |
| 10〜30円/件 | BIZMAPS・Musubuなど月額型 | 上記+従業員数・売上・キーマン情報 | ABM・高単価商材のターゲティング |
買い切りのパッケージリストで見ると、1本あたり4万9,000円から26万円が中心帯です。法人名簿エンジンの公開価格では、楽天出店者リストが4万9,000円、東京都のテレアポリストが8万4,000円、食べログ掲載の飲食店リストが11万円、医療機関の全件版が26万円でした(2026年9月4日に公式料金ページで確認)。
単価だけで比べると失敗します。1件0.09円のリストを10万件買っても、そのうちフォーム営業できるURLを持つ企業が2割しかなければ、実質単価は5倍になります。比べるべきは1件あたりの価格ではなく、自社がアプローチできる形になっている1件あたりの価格です。
営業リストの購入先は2タイプに分かれる
営業リストの購入先は、買い切りの「単発購入型」と、契約期間中に何度でも抽出できる「月額利用型」の2つに大別できる。この違いを理解しないまま比較すると、料金表の桁が合わずに混乱します。
単発購入型(買い切り)
業種や地域で切り出したリストを1本単位で買う方式です。数万円から購入でき、その後の費用は発生しません。データは購入時点のスナップショットなので、時間が経つほど閉業・移転による誤りが増えます。
単発購入型が向いている企業:
- まず1回試したい。継続契約を先に決めたくない
- ターゲットが「飲食店」「建設業」のように業種で切れる
- テレアポやフォーム営業で、量を当てて反応を見たい
月額利用型(企業データベース)
数百万件規模のデータベースに月額で接続し、条件を変えながら必要な分だけ抽出する方式です。データは継続更新されるため鮮度が保たれ、従業員数や売上高での絞り込みもできます。その代わり月額十数万円という水準になるサービスもあります。
月額利用型が向いている企業:
- ターゲット条件を試行錯誤しながら固めたい
- 従業員数・売上高・キーマン情報での絞り込みが必要
- SFAやMAと連携して、データを継続的に更新したい
【単発購入型】買い切りで購入できる営業リスト販売5選
ここからは実在するサービスを、公式サイトの公開情報に基づいて紹介します。掲載順は評価順ではなく、単発購入型・月額利用型の分類ごとに並べています。料金はすべて2026年9月4日時点で各社公式サイトを確認した内容です。
1. リスト王国(単発購入型)
1件0.09円〜 業種別20種類以上 買い切り業種別の営業リストを買い切りで販売するサービスです。単価の安さを前面に出しており、公式サイトでは1件0.09円からと表示されています。収録件数も公開されており、建設業者48万8,044件、食べログ89万3,838件、全国の電話番号集約版が675万962件でした。
- EC出店業者、建設、不動産、飲食、医療、教育など20種類以上のカテゴリを用意
- 件数と価格をサイト上で確認してから買えるため、予算の見積もりが立てやすい
- データ項目は会社名・住所・電話番号が中心。担当者名や決算情報は含まれない
2. 法人名簿エンジン(単発購入型)
単品買い切り 初期費用・月額なし オプション追加可初期費用と月額をかけずに、必要なリストだけを1本単位で購入できるサービスです。公式の料金ページでは、楽天出店者法人名簿が4万9,000円、東京都テレアポリストが8万4,000円、食べログ飲食店リストが11万円、医療機関全件版が26万円と明示されています。
- 基本項目は会社名・住所・電話番号・郵便番号
- FAX番号・メールアドレス・基本情報の追加は1万7,000円のオプション
- 掲載データの最新件数表をダウンロードして、購入前に件数を確認できる
3. ダイレクトデータ(単発購入型)
1件3円前後 業種横断業種を横断して法人リストを販売する事業者です。単価は1件3円前後の水準で紹介されています。複数の比較サイトで継続的に取り上げられており、単発購入型の定番として認知されています。
- 件数と条件を指定して見積もりを取る形式
- 1件あたりの単価が明示されているため、必要件数から予算を逆算しやすい
4. アタックリスト.com(単発購入型)
テレアポ向け 買い切りテレアポ用の法人リストを販売するサービスです。営業リストの比較記事で単発購入型の代表例として複数のメディアに掲載されており、業種と地域で切り出したリストを買い切りで購入できます。
- テレアポを前提とした電話番号中心のデータ構成
- 購入前に対象件数を問い合わせて確認する形式
5. 名簿屋ドットコム(単発購入型)
名簿専業 買い切り法人名簿を専門に扱う事業者です。営業リスト業界のカオスマップでも単発購入カテゴリに分類されています。取り扱い業種や件数は個別に問い合わせて確認する形式です。
- 業種・エリアを指定して該当件数と価格を確認できる
- データ項目や納品形式は依頼内容によって変わる
【月額利用型】企業データベース型サービス7選
月額利用型は、契約期間中に条件を変えながら何度でも抽出できる方式です。データが継続更新されるため、購入時点で固定される単発購入型よりも鮮度の面で有利になります。
6. Lead Dynamics 企業リスト自動作成ツール(月額利用型・フォーム営業ツール内包)編集部ピック
全500万社超のデータベース URL・TEL付き約200万社 リスト作成・DL無料Lead Dynamicsの企業リスト自動作成ツールは、フォーム営業AIツールの標準機能として提供されるリスト作成機能です。全国500万社超の法人データベースのうち、電話番号・URL付きの約200万社を対象に、業界・地域・企業規模・連絡先の有無で絞り込んだリストを無料で作成・ダウンロードできます。リスト単体の購入費用はかかりません。
- 業界は大分類から小分類まで3階層でドリルダウン。所在地・従業員数・売上高のレンジと組み合わせて抽出できる
- 電話番号・URL・メールアドレスの有無で絞り込めるため、フォーム営業できる企業だけを取り出せる
- 作成したリストはCSVで即時エクスポート。そのままフォーム営業AIに取り込み、約3分で1,000件へアプローチできる
- リスト作成から送信・クリック検知・商談化までを1つの管理画面で完結。リストを買って別ツールで送る手間がない
7. Musubu(月額利用型)
1,200万件超 クレジット制 30日無料トライアルBaseConnectが提供する法人営業支援データベースです。企業540万社、店舗250万店舗、事業所50万、部署100万部署、キーマン200万人など、合計1,200万件超のデータを保有しています。CSVダウンロードと企業情報の付与がクレジット制で管理される仕組みです。
- 12ヶ月契約は月額16万円でクレジット24万、6ヶ月契約は月額20万円でクレジット12万
- 追加クレジットは最小1万クレジットから、1クレジット10円で購入可能
- 30日間の無料トライアルがあり、アカウント数無制限でほぼ全機能を試せる
- Salesforce連携は月額5万円のオプション
8. SalesNow(月額利用型)
1,400万件超 採用・IR情報も収録 個別見積株式会社SalesNowが提供する法人データベースです。1,400万件超の法人・組織データを保有し、ニュース・採用動向・IR情報などがリアルタイムに更新されます。日本マーケティングリサーチ機構の2025年10月調査で、収録件数において上位の評価を得ています。
- SalesforceやHubSpotとの連携によるデータの自動補完に対応
- 採用活動やニュースを起点にしたアプローチタイミングの把握が可能
- 料金は初期費用と月額ライセンスの組み合わせで、ユーザー数に応じて変動する
9. BIZMAPS(月額利用型)
200万社超 30日100件無料 1件30円Aidma Holdingsが提供する企業データベースです。200万社超の企業データを扱い、登録から30日間は100件まで無料でダウンロードできます。無料枠を超えた分は1件30円で追加購入する形式です。
- まず100件を無料で試せるため、データ品質を購入前に確認できる
- データ販売のほか、トップアプローチ・リストプラス・フォームアプローチなど複数のプランを用意
- 1件30円は単発購入型と比べると高いが、独自タグによる絞り込みが可能
10. スピーダ 顧客企業分析(旧FORCAS/月額利用型)
ABM向け Speedaブランドに統合ユーザベースが提供するABM(アカウントベースドマーケティング)向けサービスです。かつてFORCASという独立ブランドで提供されていましたが、現在はSpeedaプラットフォームの一製品として「スピーダ 顧客企業分析(FORCAS)」「スピーダ 営業リサーチ(FORCAS Sales)」の名称で提供されています。
- 既存顧客の傾向を分析し、受注しやすい企業群を推定する用途に向く
- 単純なリスト販売ではなく、ターゲット企業の選定を支援する位置づけ
- 旧FORCASの名称で検索・比較する際は、現行の製品名との対応に注意が必要
11. ユーソナー(月額利用型)
名寄せ・データ統合 個別見積企業データベースとデータ統合を組み合わせたサービスです。自社に散在する顧客データの名寄せと、外部データによる情報補完を同時に扱える点が特徴で、営業リスト業界のカオスマップでもSaaSカテゴリに分類されています。
- 新規リストの取得だけでなく、既存の顧客データベースの整備にも使える
- データ項目の付与により、既存顧客の傾向分析につなげられる
12. HRogリスト(月額利用型)
求人データ起点 採用活動中の企業を抽出求人情報を収集し、採用活動を行っている企業を抽出できるサービスです。一般的な企業データベースとは切り口が異なり、「今まさに人を採っている企業」という動きのある企業を狙えます。
- 求人媒体に掲載中の企業を業種・エリア・職種で抽出できる
- 採用支援・人材・バックオフィス系の商材と相性がよい
営業リスト購入先12サービス 一覧比較表
ここまで紹介したサービスを、料金の形と収録規模で並べます。料金は2026年9月4日時点で各社公式サイトに公開されていた内容です。個別見積のサービスは、営業人数と必要件数を伝えて見積もりを取ると比較しやすくなります。
| サービス | タイプ | 料金 | 収録規模 | 強み |
|---|---|---|---|---|
| Lead Dynamics | ツール標準搭載 | 初期0円・月額3.9万円〜 | 500万社超(うち約200万社が電話番号・URL付き) | リスト作成から送信まで一気通貫 |
| リスト王国 | 単発購入 | 1件0.09円〜 | 全国電話番号版675万件ほか | 単価の安さと件数の公開 |
| 法人名簿エンジン | 単発購入 | 4.9万〜26万円/本 | 業種別に件数表を公開 | 月額なしの買い切り |
| ダイレクトデータ | 単発購入 | 1件3円前後 | 業種横断 | 単価から予算を逆算しやすい |
| アタックリスト.com | 単発購入 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | テレアポ向けの電話番号中心 |
| 名簿屋ドットコム | 単発購入 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | ニッチ業種への対応 |
| Musubu | 月額利用 | 月額16万〜20万円 | 1,200万件超 | キーマン情報まで収録 |
| SalesNow | 月額利用 | 個別見積 | 1,400万件超 | 採用・IR情報の更新 |
| BIZMAPS | 月額利用 | 30日100件無料/追加1件30円 | 200万社超 | 無料枠で品質を確認できる |
| スピーダ 顧客企業分析 | 月額利用 | 個別見積 | 非公開 | ABM向けのターゲット選定 |
| ユーソナー | 月額利用 | 個別見積 | 非公開 | 既存データの名寄せ・統合 |
| HRogリスト | 月額利用 | 個別見積 | 求人掲載企業 | 採用中の企業を抽出 |
表を見ると、単発購入型は数万円から、月額利用型は月額十数万円からという水準の違いが分かります。月額型の年間費用は192万円から240万円になるため、リスト取得だけを目的に契約すると割高です。分析やSFA連携まで使い切る前提がないなら、単発購入型で足ります。
営業リストを購入する前に確認したい5つのポイント
営業リストの購入で失敗する原因のほとんどは、買う前の確認不足である。契約前に次の5点を販売元に質問してください。
1. データの更新日はいつか
最も重要な確認事項です。企業データは年間で数%が閉業・移転・社名変更します。3年前に作られたリストを買うと、1割前後が到達しない計算になります。「最終更新日はいつか」「更新の頻度はどれくらいか」を必ず聞いてください。回答が曖昧な場合は避けたほうが無難です。
2. 自社がアプローチできる項目が入っているか
フォーム営業をするならURL、テレアポなら電話番号、DMなら住所が必要です。安いリストは会社名と住所だけということもあります。「全件にURLが入っているか、それとも一部か」を必ず数値で確認してください。全10万件のうちURL保有が2万件なら、実質的な単価は5倍になります。
3. サンプルデータを見せてもらえるか
ほとんどの販売事業者は、数十件程度のサンプルを提供できます。サンプルで見るべきは件数ではなく中身です。会社名の表記ゆれ、住所の欠損、部署名の粒度を実際に目で確認してください。BIZMAPSのように30日100件の無料枠を用意しているサービスなら、購入前に実データで検証できます。
4. 重複と名寄せの状態はどうか
複数のソースを統合したリストでは、同じ企業が支店ごとに重複していることがあります。1万件のうち2,000件が重複していれば、実質8,000件です。「重複除去は済んでいるか」「本社と支店をどう扱っているか」を確認してください。
5. 利用範囲に制限はないか
購入したデータの用途や再利用の可否は契約で決まります。自社利用のみか、グループ会社と共有できるか、期間の定めがあるか。特にDMやFAXを送る場合は、個人情報保護法とオプトアウトの取り扱いを販売元と自社の双方で確認しておく必要があります。
営業リスト購入でよくある失敗3パターン
失敗パターン1:安さで選んで到達率が壊滅した
症状: 1件0.1円のリストを10万件購入。架電したところ、番号が変わっている・すでに閉業しているケースが2割を超え、コール数のわりにつながらない。
原因: 単価だけで選び、データの更新日を確認しなかった。古いデータほど安く売られる構造がある。
対策: 購入前に最終更新日を確認する。サンプル50件に実際に架電して、到達率を測ってから本数を決める。
失敗パターン2:月額型を契約したがリスト取得しか使わなかった
症状: 月額16万円のデータベースを契約したものの、実際に使ったのは初月のリスト抽出だけ。年間192万円を払って、実質的には1本のリストを買っただけになった。
原因: 月額型の価格は分析・更新・連携機能を含んだもの。リスト取得だけが目的なら単発購入型で足りる。
対策: 契約前に「毎月リストを抽出し直す運用になるか」を確認する。ならないなら単発購入型を選ぶ。
失敗パターン3:リストは買ったが送る仕組みがなかった
症状: 3万件のリストを購入。しかし1件ずつ問い合わせフォームに手入力する運用になり、担当者2名で1日200件が限界。消化に3ヶ月かかった。
原因: リストの購入と、アプローチの実行を別々に考えていた。リストは入り口にすぎない。
対策: リストを買う前に、何件を何日で消化する体制があるかを計算する。手作業で回らないなら、送信の自動化を先に用意する。
買わずに済ませる選択肢:企業リストを無料で作る
営業リストは必ず買わなければならないものではない。フォーム営業ツールの中には、リスト作成機能を標準搭載しているものがあります。この場合、リスト代を別途支払う必要がありません。
Lead Dynamicsの企業リスト自動作成ツールは、500万社超の法人データベースから、業種・地域・企業規模・連絡先の有無で絞り込んだリストを作成できます。全国500万社超のうち、電話番号・URL付きの約200万社が対象で、作成したリストはCSVでダウンロードできます。
Lead Dynamics 企業リスト作成の主な特徴
- 初期費用0円・月額3.9万円〜:リスト作成はフォーム営業ツールに標準搭載で、追加費用なし
- 500万社超のデータベース:法人番号・名称・所在地・資本金・従業員数・売上高をもとにリストを構築
- 3階層の業界フィルタ:大分類から小分類までドリルダウンし、地域・従業員数・売上高のレンジと組み合わせて抽出
- 連絡先の有無で絞り込み:電話番号・URL・メールアドレスの有無で絞れるため、フォーム営業できる企業だけを抽出できる
- 作成後そのまま送信へ:作ったリストをフォーム営業AIに直接取り込み、約3分で1,000件へアプローチできる
購入型との違いは、リストが送信とつながっている点です。前述の失敗パターン3で挙げた「買ったが送れない」状態が起きません。リスト作成から送信、クリック検知、商談化までを1つの管理画面で完結できます。
導入事例:リスト整備からアポ獲得までを短縮
アットオフィスは「もっと効率よく営業を仕掛けたい」という課題を抱えていました。営業リストさえ整えば3分で1,000件以上にアプローチできるスピードに着目してLead Dynamicsを導入し、月5〜10件のアポイントを獲得。受注額は450万円規模に達し、商談1件あたりの獲得コストは25,000〜50,000円、ROIは1,800%を記録しました。
スタートアップ期のシグニティは「どの業種・職種に自社サービスが響くか分からない」という状態から、月額65,000円で3,500件送信できるライトプランで試験導入を実施。月15件の商談を獲得し、商談単価は4,300円でした。ターゲットが定まっていない段階でも、条件を変えながらリストを作り直して当てられる点が結果につながっています。
購入したリストを成果につなげる運用手順
リストは買った時点では成果になりません。次の4ステップで、使える状態に整えてから当ててください。
ステップ1:受領後すぐにクレンジングする
納品されたCSVを開いたら、まず重複除去と欠損チェックを行います。会社名の表記ゆれ(株式会社の前株・後株、全角半角)を統一し、電話番号やURLが空の行を分けます。この作業を飛ばすと、後の集計で件数が合わなくなります。
ステップ2:小ロットでテスト配信する
いきなり全件に当てないでください。まず300〜500件で配信し、到達率と反応率を測ります。到達率が想定を大きく下回るなら、データの品質に問題があります。この段階なら販売元に相談する余地があります。
ステップ3:セグメントごとに反応を比較する
業種・地域・従業員数でリストを分割し、どのセグメントが反応したかを記録します。反応の良いセグメントが分かれば、次回の購入条件を絞り込めます。1回目の購入は、次回の条件を見つけるための調査でもあります。
ステップ4:反応した企業を別管理にする
返信や資料請求があった企業は、購入リストとは別の管理に移します。購入リストは母数、反応した企業は商談候補です。この2つを混ぜたまま運用すると、追客が漏れます。
よくある質問(FAQ)
営業リストの購入は法律的に問題ありませんか?
法人情報は個人情報保護法の対象外である場合が多く、法人名・住所・代表電話といったデータの売買自体は一般に行われています。ただし担当者の氏名やメールアドレスなど個人が特定できる情報が含まれる場合は、個人情報保護法の適用を受けます。購入前に、どの項目が含まれるか、取得経路が適法かを販売元に確認してください。
営業リストの相場はいくらですか?
単発購入型は1件0.09円から、パッケージでは1本4万9,000円から26万円が中心帯です。月額利用型は月額16万円から20万円という水準のサービスがあります(2026年9月4日に各公式サイトで確認)。単価だけでなく、自社がアプローチできる項目を持つ件数で割り直して比較してください。
買ったリストはどのくらいの期間使えますか?
企業データは毎年一定割合が閉業・移転・社名変更で古くなります。購入から1年を超えたリストは、再度クレンジングするか買い直しを検討するのが実務的です。鮮度を保ちたい場合は、継続更新される月額利用型のほうが向いています。
無料で営業リストを手に入れる方法はありますか?
あります。BIZMAPSは登録から30日間、100件まで無料でダウンロードできます。Musubuは30日間の無料トライアルを用意しています。また、フォーム営業ツールにリスト作成機能が標準搭載されている場合は、ツールの月額内でリストを作成できます。
単発購入型と月額利用型はどちらを選ぶべきですか?
毎月リストを抽出し直す運用になるかで決めてください。ターゲットが固定で年1〜2回しか買わないなら単発購入型、条件を変えながら継続的に抽出するなら月額利用型です。月額16万円のサービスは年間192万円になるため、リスト取得だけが目的なら割高になります。
購入したリストでフォーム営業をしても大丈夫ですか?
問い合わせフォームからの営業は法律で禁止されていませんが、相手企業がフォームに「営業お断り」と明記している場合は送信を避けるのが基本です。フォーム営業を行う場合は、URL付きの企業だけを抽出できるリストを選ぶと無駄がありません。
リストを買っても送る人手が足りない場合はどうすればいいですか?
送信の自動化を先に用意してください。手作業では1名あたり1日100件前後が限界です。フォーム営業ツールを使えば、数分で1,000件規模のアプローチができます。リストの件数は、消化できる体制に合わせて決めるのが実務的です。
まとめ
営業リストの購入は、条件が一般的なら有効な手段です。ただし単価は1件0.09円から30円まで開きがあり、安いリストほど情報項目が少なく、古い可能性があります。
この記事の要点:
- 購入先は単発購入型(数万円の買い切り)と月額利用型(月額16万円〜)の2タイプ
- 比べるべきは1件あたりの価格ではなく、自社がアプローチできる形になっている1件あたりの価格
- 購入前に「更新日」「アプローチ可能な項目の保有率」「サンプル」「重複」「利用範囲」の5点を確認する
- 月額型はリスト取得だけが目的なら割高。年間192万円を使い切る運用があるかで判断する
- リストを買う前に、無料枠やツール標準搭載のリスト作成機能を試す選択肢もある
買う前に決めておきたいのは、何件を何日で消化するかです。この見積もりがないまま件数を買うと、リストが手元で古くなります。送る体制から逆算して、必要な分だけ手に入れてください。
リスト作成から送信までを1つのツールで完結させたい場合は、Lead Dynamicsの企業リスト自動作成ツールもご検討ください。初期費用0円・月額3.9万円から、500万社超のデータベースからリストを作成し、そのままフォーム営業まで実行できます。
※本記事の料金・件数は2026年9月4日に各社公式サイトで確認した内容です。最新の情報は各サービスの公式サイトをご確認ください。
※編集方針:掲載順は評価順ではなく、購入形態の分類ごとに並べています。Lead Dynamicsは当サイト運営元のサービスです。