"Human Enhancement with creativity."
体験を豊かに世の中を滑らかに
🛠 人材紹介・人材派遣会社の方へ:求人企業・派遣先企業の開拓にフォーム営業を使う方法と、人材サービス企業の導入事例は 人材紹介・人材派遣会社向けリードダイナミクス にまとめています。
人材紹介の新規開拓とは、求人を出してくれる企業(クライアント)を新しく獲得する営業活動のことで、業界では「求人開拓」や「法人開拓」とも呼ばれます。
「求職者は集まるのに、紹介先の求人が足りない」「RAが既存対応で手一杯で、新規の求人開拓が進まない」——人材紹介会社の成長のボトルネックは、多くの場合求人企業(クライアント)側の開拓にあります。本記事では、人材紹介の営業・求人開拓の方法10種類を費用感つきで比較し、テレアポ中心の開拓が抱える費用対効果の現実、採用中企業シグナルの捉え方、そして決裁者に直接届くフォーム営業で求人企業を新規開拓するコツまでを整理します。営業リストの作り方は営業リストの作り方完全ガイド、フォーム営業の基本はフォーム営業とはもあわせてご覧ください。
🎯 結論(先に要点)
- 求人開拓の主戦力だったテレアポは、商談獲得率2%前後・1求人あたり獲得コスト約2.4万円という試算が公開されており、RAの負担が重い手法です
- 方法は10種類。アウトバウンド・インバウンド・外部リソース活用の3系統を組み合わせるのが基本です
- 狙うべきは「いま採用中の企業」。求人媒体の掲載企業やSNSの急募発信など、採用シグナルが出ている企業に絞ると効率が上がります
- 少人数で母数を稼ぐならフォーム営業。中小企業はフォームの内容を社長・人事責任者が直接確認するため決裁者に届きやすく、リードダイナミクスなら230万社の企業リストが無料+最短20分で15,000社へ自動送信できます
※数値・手法は2026年8〜9月にPORTERS社・マイナビ等の公開記事を確認した内容です
人材紹介の求人開拓が難しい5つの理由
人材紹介の新規開拓は「求職者集め」より「求人企業の開拓」でつまずくことが多いのが実情です。まず、その理由を押さえておきましょう。
① アウトバウンドの商談獲得率が低い。テレアポや飛び込みでの商談獲得率は、慣れた担当者でも2%前後と言われます。必要な商談数を確保するには1日に数百件のアプローチも珍しくなく、量をこなす体制がないと成果が出ません。
② RAの時間的・精神的負担が大きい。断られ続ける電話営業はRA(リクルーティングアドバイザー)の消耗が激しく、候補者対応と並行して続けるのは困難です。「開拓は大事だとわかっているが後回しになる」構造が生まれます。
③ 採用タイミングが読めない。採用ニーズは欠員や増員計画など企業側の事情で突発的に生まれます。求人広告の掲載期間中の企業は新たな人材紹介サービスを利用しにくいという指摘もあり、「いつアプローチするか」が成果を大きく左右します。
④ アポ目的化した営業は敬遠される。「一度ヒアリングさせてほしい」と漠然とアポイントだけを求める営業は、企業側から敬遠されます。相手の利益が見えない限り、企業は採用の内部事情を話す気にならないためです。
⑤ 競合エージェントとの相見積もり構造。採用中の企業には複数のエージェントが営業をかけており、後発では「もう取引先がある」と断られがちです。得意職種・業界の専門性を明確に示せないと、価格(手数料率)の勝負に陥ります。
これらの課題の根っこは、「開拓を個人の頑張り(架電量)に依存し、仕組みになっていない」ことです。採用シグナルのある企業に絞り、少ない工数で届くチャネルを組み合わせて、開拓を仕組み化することが解決の方向になります。
人材紹介の新規開拓(求人開拓)の方法10選【費用感つき比較】
求人開拓の手法は、アウトバウンド・インバウンド・外部リソース活用の3系統・10種類に整理できます。費用と特徴を一覧で比較します。
| 方法 | 系統 | 費用感の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 既存クライアント・候補者経由の紹介 | インバウンド | 無料 | 成約に近いが件数を増やしにくい |
| テレアポ | アウトバウンド | 人件費(CPA約2.4万円/求人の試算) | 即効性はあるが商談獲得率2%前後で負担大 |
| 飛び込み・エリア担当制 | アウトバウンド | 人件費・移動費 | 地域密着では有効だが効率が低い |
| 求人媒体掲載企業へのアプローチ | アウトバウンド | リスト化の工数 | 採用ニーズが顕在化した企業を狙い撃ちできる |
| Web広告(リスティング・SNS広告) | インバウンド | 数十万円〜/月 | ターゲットを絞れるが競争激化・止めると停止 |
| オウンドメディア・SEO | インバウンド | 制作・運用費 | 継続的な問い合わせを生むが成果まで時間 |
| SNS発信 | インバウンド | 無料〜 | 認知・信頼構築に有効。急募シグナルの検知にも使える |
| 他社エージェント提携・求人DB | 外部リソース | 手数料分配 | 求人を素早く確保できるが利益率が下がる |
| テレマーケティング外部委託 | 外部リソース | 数十万円〜/月 | 工数を外注できるがノウハウが残りにくい |
| フォーム営業 | アウトバウンド | 1通数円〜/月3.9万円〜 | 決裁者に届きやすく、少人数でも大量アプローチ可 |
出典:PORTERS社(HRBC)・マイナビ「タメニー」・開拓営業支援各社の公開記事を2026年8月に確認。費用は一般的な目安で、規模・地域により変動します。
ポイントは、「今すぐ求人が欲しい」なら他社提携・求人DB・テレアポ、「継続的な仕組みにしたい」ならWeb・SNS・フォーム営業、と目的で選ぶことです。ただし提携・DBは手数料の分配で利益率が下がり、テレアポは後述のとおり費用対効果が重くなりがちです。少人数の人材紹介会社が自力で開拓の母数を積み上げるなら、採用中企業を狙ったリストアプローチ×フォーム営業の組み合わせが現実的な起点になります。
テレアポ中心の求人開拓、費用対効果の現実
まず、従来の主戦力だったテレアポのコスト構造を数字で確認しておきましょう。PORTERS社の公開記事では、次のような試算が示されています(2026年8月確認)。
- テレアポの商談獲得率を2.5%とすると、100社の商談獲得に約4,000件の架電が必要
- 1時間で架電できるのは平均20件。商談は準備・実施・後追い込みで1社あたり約3時間=100社で約300時間
- 従業員3名(月収40万円×3名=月120万円)で月50求人を獲得する場合、1求人あたりの獲得コストは約2万4,000円
つまりテレアポは「できないわけではないが、人件費と時間を大量に投下して初めて回る」手法です。この構造を踏まえると、打ち手は2つに絞られます。1つは架電の前に「採用中の企業」へ絞り込んで無駄打ちを減らすこと。もう1つは初回接触を低コストのチャネル(フォーム営業など)に置き換え、電話は反応のあった企業への深耕に使うことです。次のセクションから、この2つを具体化します。
「いま採用中の企業」シグナルの捉え方
求人開拓の効率は、誰に送るかで決まります。狙うべきは採用シグナルが出ている企業です。代表的なシグナルは次の4つです。
① 求人媒体への掲載。リクナビNEXT・マイナビ・Indeed・ビズリーチ・Wantedly・Green・typeなどに求人を掲載している企業は、採用ニーズが顕在化しています。自社の得意職種で検索し、掲載企業をリスト化してアプローチするのが王道です。ただし求人広告の掲載期間中は「まず広告の応募で埋めたい」心理が働くため、掲載終了のタイミングや、広告で埋まりにくい職種(専門職・ハイクラス)を狙うと反応が上がります。
② 自社サイト・SNSでの「急募」発信。急いで採用したい企業は、自社のコーポレートサイトやSNSアカウントで「急募」を発信することが多く、これを素早く見つけてスピーディーに対応するのが有効とされています。急募企業は意思決定が速く、成約までの距離が短いのが特徴です。
③ 事業拡大・組織変化の兆候。資金調達・新拠点開設・新規事業の発表は、その後の増員採用につながりやすいシグナルです。プレスリリースや業界ニュースを定点観測し、変化のあった企業を開拓リストに加えていくと、競合より早いタイミングで接点をつくれます。
④ 候補者から聞く「他社で推薦された求人」。面談した候補者が他のエージェントから推薦されている求人は、その企業がいま人材紹介を使って採用していることを示します。人材紹介向けのマーケティング支援会社の解説でも、求人広告の掲載企業より優先してリスト化する対象として挙げられています。扱うのは候補者の同意の範囲の情報にとどめ、個人が特定される形で企業に伝えないことが前提です。
こうした「誰に・いつ送るか」のターゲティングは、Webサイトの閲覧行動から関心の高い企業を検知するインテントセールスの考え方とも共通します。シグナルのある企業に絞るだけで、同じ送信数でも反応率は大きく変わります。
なぜフォーム営業が求人開拓に向くのか
フォーム営業とは、企業のホームページの問い合わせフォームから営業メッセージを送る手法です。人材紹介の求人開拓と、次の4点で相性がよいのが特徴です。
① 採用の決裁者に届きやすい。中小企業では、問い合わせフォームに届いた連絡を社長や人事責任者が直接確認しているケースが多く、受付でブロックされるテレアポと違い、採用の意思決定者にそのまま届きます。フォーム経由の連絡がSlackやChatworkに連携され、複数の関係者の目に触れる企業が増えている点も追い風です。
② RAの負担なく母数を確保できる。1日数百件の架電は人を消耗させますが、フォーム営業はツールで自動化すれば、候補者対応と並行して求人開拓の母数を積み上げられます。「断られ続ける負担」から解放されるのは、少人数チームには大きな利点です。
③ 専門性を文面で正確に伝えられる。「〇〇職に特化」「△△業界の紹介実績」といった強みは、電話の第一声では伝わりにくいものです。フォーム営業なら、得意領域・支援の流れ・料金体系をURLや資料とともに正確に伝えられ、アポ目的化した営業と差別化できます。
④ 低コストで始められ、電話と併用できる。1通あたり数円〜と、テレアポの人件費やWeb広告と比べて低コストです。フォーム営業で初回接触し、反応のあった企業へ電話でフォローする「フォーム→電話」の二段構えにすれば、架電をホットな相手に集中でき、テレアポの費用対効果も改善します。フォーム営業の基本はフォーム営業とはをご覧ください。
人材紹介のフォーム営業で成果を出す文面4つのコツ
フォーム営業の反応率は、送信先の質と同じくらい「文面」で決まります。求人開拓ならではのコツを4つ紹介します。
① 冒頭で採用課題を言い当てる。「人材紹介会社の〇〇です」という自己紹介から始めると読まれません。「〇〇職の採用が長期化していませんか」「求人広告からの応募が集まりにくくなっていませんか」のように、採用担当が抱える課題を冒頭で提示すると、続きを読んでもらえます。
② 得意領域と候補者の具体性で差別化する。「幅広い職種に対応」では他のエージェントと区別がつきません。「ITエンジニア専門」「営業職の即戦力に強い」「〇〇業界出身のコンサルタントが担当」のように領域を絞って示すほうが、専門性で選ばれます。紹介可能な人材像(経験年数・スキルの傾向)を匿名レベルで添えるのも有効です。
③ 成功報酬型であることを明確にする。人材紹介は成功報酬が基本のため、「採用が決まるまで費用はかからない」ことを明示すると、企業側の心理的ハードルが大きく下がります。初回の求人相談やヒアリングの無料案内を添え、実績ページのURLで裏づけると、返信につながりやすくなります。
④ 候補者起点で送り、匿名レジュメを見せられると伝える。スカウトなどで確保した候補者の経験に合いそうな企業を選び、「法人営業の経験8年の方がいます」のように匿名の候補者像を具体的に添えて打診する方法です。初回の打ち合わせで匿名化したレジュメを見せられると書き添えると、相手は時間を割く価値を判断しやすくなります。人材紹介向けのマーケティング支援会社の解説でも、候補者の年齢や職歴など具体的な情報を書くことが勧められています。
参考までに、上記を踏まえた文面テンプレートの一例です(〇〇は自社の得意領域に置き換えてください)。
件名:〇〇職の採用でお困りではありませんか(△△エージェンシー)
株式会社□□ 採用ご担当者様
はじめてご連絡いたします。〇〇職専門の人材紹介会社△△の○○と申します。
貴社の求人情報を拝見し、〇〇職の採用でお力になれる可能性があるためご連絡しました。
当社は〇〇領域に特化し、実務経験3年以上の即戦力層を中心にご紹介しています。
完全成功報酬型のため、採用決定まで費用はかかりません。
支援実績・ご紹介の流れはこちらをご覧ください:(実績URL)
求人のご状況を伺えれば、マッチする候補者の有無をすぐにお答えできます。
初回のお打ち合わせで、貴社に合いそうな候補者の匿名レジュメをお見せできます。
△△エージェンシー ○○(連絡先)
ポイントは、①件名で「職種+採用課題」を示す、②求人を見た上での連絡だと伝える、③特化領域と候補者像を具体化する、④成功報酬・費用ゼロを明記する、⑤匿名レジュメを見せられると添える、の5点です。この型を職種・業界ごとに微調整して送ると、反応率を安定させやすくなります。
求人開拓を始める前の3つの準備
フォーム営業に限らず、求人開拓は送り始める前の準備で成果の大半が決まります。最低限そろえておきたい3つを挙げます。
① 得意領域の言語化。決めやすい職種・業界・年収帯・企業規模を過去の成約実績から棚卸しし、「どんな採用課題なら他社より早く決められるか」を一文で言えるようにします。ここが曖昧だと、競合エージェントとの相見積もりで手数料率の勝負に陥ります。
② 紹介可能な候補者プールの整理。企業への提案の説得力は「いま紹介できる候補者がいるか」で決まります。登録者を職種・経験年数・稼働可能時期で整理し、文面に添えられる匿名の候補者サマリーを用意しておくと、初回接触から求人ヒアリングへ進む確率が上がります。
③ 採用シグナル起点のターゲットリスト。前述の4つのシグナル(求人媒体掲載・急募発信・事業拡大・候補者からの情報)を軸に、得意領域と重なる企業をリスト化します。連絡先付きで無料の企業リストを業種・エリアで絞り込めば、リスト費用をかけずに開拓を始められます。
この3点がそろえば、あとは送信・計測・改善を回すだけです。準備を飛ばして送り始めると、反応が出ない原因が「文面」なのか「送り先」なのか切り分けられず、改善が進みません。
フォーム営業で求人開拓を仕組み化する5ステップ
フォーム営業を「送って終わり」にせず、改善までつなげるのが成果のコツです。次の順番で進めます。
- 得意領域とターゲットを決める:自社が最も決めやすい職種・業界・企業規模を言語化し、それが刺さる企業像を定めます。
- 採用シグナルのある企業をリスト化する:求人媒体掲載・急募発信・事業拡大の兆候がある企業を、業種・エリアで絞ってリストにします。連絡先付きで無料の企業リストを使えば、費用をかけずに始められます。
- 課題起点の文面を作る:採用課題を冒頭に置き、特化領域・候補者像・成功報酬を提示する文面の型を用意します。
- 送信して反応を管理する:公式フォームから送信し、反応・返信を記録します。「営業お断り」企業は必ず除外します。
- 反応の出た企業へ電話で深耕する:返信やサイト閲覧など反応のあった企業に絞って架電し、求人のヒアリングへ進めます。テレアポの時間をホットな相手に集中させるのが、二段構えの肝です。
効果は単発ではなくトレンドで判断します。追うべき指標は、送信数・反応(返信)数・求人ヒアリング数・成約数の4つ。まず反応率を安定させ、次にヒアリング率、最後に成約率と、上流から順に改善していくと、少人数でも着実に求人数を積み上げられます。1回の配信で判断せず、職種や文面を変えながら数回まわして「反応の出るパターン」を見極めてください。
求人開拓のKPIは、次のように定義をそろえておくと改善点が見えやすくなります。
| 指標 | 定義 | 見るポイント |
|---|---|---|
| 送信数 | 問い合わせフォームへの送信が完了した件数 | 送信を試みた件数に対する成功の割合も一緒に見る |
| 返信率 | 送信数に対する、返信・問い合わせの割合 | 文面と送り先の良し悪しが最も表れる |
| 求人ヒアリング率 | 返信のうち、求人の打ち合わせに進んだ割合 | 候補者像の具体性と、返信後の対応の速さが効く |
| 求人獲得率 | 打ち合わせのうち、求人の依頼を受けた割合 | 取扱職種・手数料などの条件提示が影響する |
| 推薦・成約 | 獲得した求人への推薦数と成約数 | 紹介できる求職者がいる求人かを確かめる |
※指標の呼び方と定義は会社によって異なります。比較する前に社内で定義をそろえてください。
リードダイナミクスでできること
求人開拓の「リスト・送信・除外」をまとめて自動化するのが、リードダイナミクスです。RAを増やさずに、求人開拓の母数を仕組みで確保できます。
リードダイナミクスでできること
- 電話番号・URL付き230万社の企業リストが無料・ダウンロード無制限。業種・エリア・規模で「採用ニーズの高い層」に絞り込める
- そのリストへフォーム営業の自動送信まで一気通貫(最短20分で15,000社へアプローチ)
- 「営業お断り」文言の自動検知・除外に対応し、無駄打ち・クレームを抑制
- 送信後のURLクリック検知で、関心を示した企業がわかるため、架電の優先順位づけに使える
- 料金は初期費用0円・月額3.9万円〜。送信成功率は50〜80%が目安
テレアポ1本槍の「4,000架電で100商談」という消耗戦から、「シグナルのある企業へフォームで先回り→反応した企業へ架電」という順番に変えるだけで、同じ人数でも回る開拓の型がつくれます。送信先リストの詳細は企業リスト自動作成機能、クリック検知はURLクリック検知機能をご覧ください。
人材サービス企業の導入事例
株式会社IXMILE(人材ソリューション事業・採用支援事業)は、ライトプランで問い合わせフォームへの送信数を月約600件から3,000件以上へ、5倍以上に増やしました。「1ヶ月で約600件ほどの問い合わせ営業が限界だった中で、AIツールの導入により、5倍以上となる3,000件以上の送信を行うことができました。」(事業責任者 西口様)導入事例を読む
株式会社アストン(人材派遣・法人向けITサポートほか)は、「数千の企業にアプローチができるため、工程を大幅に削減することができました。削減できた分は、送信した企業の分析に充てることで、より確度の高い営業活動ができるようになりました。」と話しています(インサイドセールス担当 正林様)。導入事例を読む
※数値は各社の実績です。必ずしも効果があるということではなく、効果を保証するものでもありません。
人材紹介会社の求人開拓と、人材派遣会社の派遣先開拓での使い方は、人材紹介・人材派遣会社向けのページにまとめています。
求人開拓でよくある失敗と対策
求人が集まらない人材紹介会社には、共通する失敗パターンがあります。着手前に確認しておきましょう。
失敗1:スパムと思われる大量・無差別アプローチ。誰かれ構わず大量のメールや電話を浴びせると、ブランドを毀損し、営業お断りリストに載って終わります。採用シグナルのある企業に絞り、相手ごとに職種を合わせた文面で送るのが前提です。
失敗2:アポイントだけを取ろうとする。「ご挨拶だけでも」「ヒアリングさせてほしい」という自分本位の依頼は敬遠されます。紹介できる候補者像や採用市場の情報など、相手にとっての利益を先に示すことが、結果的にアポへの近道です。
失敗3:企業ニーズを聞かずに一方的に提案する。求人票の表面だけ見て候補者を売り込むと、ミスマッチで信頼を失います。初回接触後のヒアリングで、採用背景・組織課題まで踏み込むことが継続取引につながります。
失敗4:一度断られたら諦める。採用ニーズはタイミングで変わります。「今は間に合っている」は「永久に不要」ではありません。断られた企業も時期を変えて再アプローチする前提で、リストを資産として管理しましょう。
人材紹介の新規開拓で押さえておく法令・ルール
求人企業を開拓するときは、紹介できる職種と、求人企業に示す事項を法令で確認しておく必要があります。上位の解説記事ではほとんど触れられていませんが、契約後のトラブルを防ぐうえで欠かせない論点です。
- 紹介できない職業がある(職業安定法第32条の11)。有料職業紹介事業者は、港湾運送業務と建設業務に就く職業などを求職者に紹介できません。建設業の企業を開拓するときは、依頼を受ける職種が紹介できるものかを事前に確認してください。
- 手数料は届け出た手数料表などに基づく(第32条の3)。求人企業から受け取る手数料は、法令で定める上限の範囲か、あらかじめ厚生労働大臣に届け出た手数料表によります。求職者からは原則として手数料を受け取れません。
- 取扱職種の範囲や手数料を明示する(第32条の13)。取扱職種の範囲、手数料に関する事項、苦情の処理に関する事項などは、求人者と求職者に明示する義務があります。新規開拓の提案資料や契約書に入れておくと、商談が進めやすくなります。
- 候補者の情報は匿名化して伝える。フォームやメールで候補者像を伝えるときは、氏名や勤務先など個人が特定できる情報を出さず、年齢層・経験年数・スキルの範囲にとどめます。
- フォーム営業のマナーを守る。問い合わせフォームからの送信が特定電子メール法の「電子メール」に当たるかは、法律上の扱いがはっきりしていません。送信者の名称と連絡先を明記し、送信停止の希望に応じ、「営業お断り」と書かれたフォームには送らない、というメールと同じ配慮をしておくのが安全です。リードダイナミクスは、フォーム付近に営業禁止の記載がある企業を自動で送信対象から外します。
※条文はe-Gov法令検索で2026年9月に確認した内容です。個別の判断は、管轄の労働局や専門家にご確認ください。
Web集客・テレアポとの使い分け
フォーム営業は万能ではなく、他の手法と役割分担させると効果が高まります。オウンドメディアやSEOは「人材紹介会社を探している企業」を受け止める受け皿として有効ですが、成果まで時間がかかります。テレアポは即効性がある反面、母数の確保に人件費がかかります。
| 手法 | 向いている場面 | RAの工数 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| フォーム営業 | 採用ニーズがありそうな企業に、広く最初の接点をつくる | 少ない(自動化できる) | 文面と送り先の質で反応が大きく変わる |
| テレアポ | 反応のあった企業への追客、決裁者との会話 | 多い | 受付で止まりやすく、架電量が必要 |
| 求人データベース | 今すぐ紹介できる求人がほしいとき | 少ない | 手数料の分配で利益率が下がる |
| Web広告・SEO | 人材紹介会社を探している企業の受け皿 | 中程度 | 費用や制作が続き、成果まで時間がかかる |
| テレマ・営業代行 | 自社に開拓の人手がないとき | 少ない | ノウハウが社内に残りにくい |
おすすめは、フォーム営業で採用中企業への能動的な初回接触を量産し、反応のあった企業へテレアポで深耕、並行してWeb・SNSで受け皿と信頼の土台をつくる三層構えです。製造業・士業など他業種の同様の組み立ては製造業の新規開拓 方法9選・税理士の新規開拓・営業方法10選で、メール施策との使い分けはメルマガの開封率・クリック率の平均と改善で解説しています。
よくある質問(FAQ)
Q. 人材紹介の求人開拓にはどんな方法がありますか?
主な方法は、既存クライアント・候補者経由の紹介、テレアポ、飛び込み営業、求人媒体掲載企業へのリストアプローチ、Web広告、オウンドメディア・SEO、SNS発信、他社エージェント提携・求人データベース、テレマーケティング外部委託、フォーム営業の10種類です。アウトバウンド・インバウンド・外部リソース活用の3系統に分かれ、費用と即効性が異なるため複数を組み合わせるのが基本です。
Q. 人材紹介の新規開拓(求人開拓)が難しいのはなぜですか?
アウトバウンド営業の商談獲得率は2%前後と低く、断られ続けるRA(リクルーティングアドバイザー)の時間的・精神的負担が大きいためです。また、採用ニーズは企業側のタイミングに左右され、求人広告の掲載期間中は新たな人材紹介サービスを利用しにくいなど、アプローチのタイミングを読むのが難しいことも理由です。
Q. テレアポでの求人開拓の費用対効果はどれくらいですか?
テレアポの商談獲得率を2.5%とすると、100社の商談獲得には4,000件の架電が必要です。1時間で架電できるのは平均20件、商談は準備込みで1社あたり約3時間かかるため、100社で300時間規模になります。従業員3名(月収40万円×3名=月120万円)で月50求人を獲得する場合、1求人あたりの獲得コストは約2万4,000円という試算が公開されています(2026年8月にPORTERS社公開記事で確認)。
Q. なぜフォーム営業が求人開拓に向いているのですか?
採用の意思決定者に届きやすいためです。中小企業では問い合わせフォームの内容を社長や人事責任者が直接確認することが多く、受付で断られるテレアポと違い、決裁者にそのまま届きます。また1通数円〜と低コストで大量にアプローチでき、得意職種・業界の実績を文面で正確に伝えられるため、少人数の人材紹介会社でも求人開拓の母数を確保できます。
Q. 求人開拓のターゲットはどう選べばよいですか?
「いま採用中の企業」を狙うのが基本です。リクナビ・マイナビ・Indeed・ビズリーチ・Wantedly・Greenなどの求人媒体に掲載中の企業は採用ニーズが顕在化しています。また急募の企業は自社サイトやSNSで「急募」を発信することが多く、これを素早く見つけてアプローチするのが有効です。自社の得意職種・業界に合わせて業種やエリアで絞り込むと反応率が上がります。
Q. 人材紹介の新規開拓と求人開拓は同じ意味ですか?
ほぼ同じ意味で使われます。人材紹介の新規開拓は、求人を出してくれる企業(クライアント)を新しく獲得する営業活動で、業界では求人開拓・法人開拓とも呼ばれます。求職者を集める「求職者集客」とは別の活動です。
Q. 人材紹介で紹介できない職種はありますか?
あります。職業安定法第32条の11により、有料職業紹介事業者は港湾運送業務と建設業務に就く職業などを紹介できません。建設業の企業を開拓するときは、依頼を受ける職種が紹介できるものかを事前に確認してください。
Q. 求人を出しても人が来ない企業は、どう見つければよいですか?
求人広告の掲載を終えた企業は、広告だけでは採用できず、次の手段を探している可能性があります。自社サイトの採用ページに仕事内容や社風の情報が少ない企業も、応募が集まりにくいと指摘されています。こうした企業に、紹介できる候補者像を添えて提案すると話を聞いてもらいやすくなります。
Q. 人材派遣の派遣先開拓にも同じ方法は使えますか?
使えます。派遣スタッフが活躍できる職場がありそうな業種・地域で企業を絞り、対応できる職種や人数、開始までの目安を添えて相談を届けます。反応のあった企業に電話でフォローする流れは人材紹介と同じです。
Q. 少人数の人材紹介会社が求人開拓を続けるには?
送信先リストの取得・フォーム送信・反応管理を自動化するのが近道です。リードダイナミクスなら電話番号・URL付き230万社の企業リストが無料・ダウンロード無制限で使え、業種・エリアで絞り込んで最短20分で15,000社へ自動送信できます。初期費用0円・月額3.9万円〜のため、RAが候補者対応に集中しながら求人開拓の母数を積み上げられます。
まとめ:求人開拓は「シグナル×低コスト接触」で仕組み化する
人材紹介の新規開拓(求人開拓)は、テレアポ中心だと商談獲得率2%前後・1求人あたり約2.4万円という重いコスト構造になりがちです。方法は10種類ありますが、鍵は「誰に・どうやって初回接触するか」に集約されます。
現実的な型は、採用シグナルのある企業(求人媒体掲載・急募発信・事業拡大)に絞り、フォーム営業で低コストに初回接触し、反応のあった企業へ電話で深耕するという組み立てです。リードダイナミクスは電話番号・URL付き230万社の企業リストが無料・ダウンロード無制限で使え、業種・エリアで絞って最短20分で15,000社へ自動送信、クリック検知で架電の優先順位づけまで対応します(初期費用0円・月額3.9万円〜)。
RAの頑張りに依存した消耗戦から、仕組みで回る求人開拓へ。まずは自社の得意職種で「いま採用中の企業リスト」をつくり、課題起点の文面を1本用意して小さく送るところから始めてみてください。反応の出るパターンが見えたら送信数を広げる——この進め方なら、少人数の人材紹介会社でもリスクを抑えながら求人数を積み上げられます。
求人開拓が安定すると、候補者集めとのバランスが取れ、紹介ビジネス全体の回転が速くなります。開拓した企業との取引実績はそのまま次の紹介・口コミにもつながるため、能動的な開拓チャネルへの投資は、単発の求人獲得にとどまらない事業基盤づくりでもあります。本記事の10の方法を自社の状況に合わせて組み合わせ、「求人が足りない」というボトルネックの解消につなげてください。
