アウトバウンドコールとは?インバウンドとの違い・種類・KPI・成功のコツ【2026年最新】

アウトバウンドコールとは?インバウンドとの違い・種類・KPI・成功のコツ【2026年最新】

アウトバウンドコールとは?定義・KPI・成功のコツ
アウトバウンドコール リードダイナミクス

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目次

「アウトバウンドコール」という言葉は、コールセンターの業務区分としても、営業手法としても使われます。そのため調べると、テレアポの話と、督促や電話調査の話が混ざって出てきます。アウトバウンドコールとは、企業側から顧客や見込み客に電話をかける業務の総称であり、テレアポはその一部です。まずこの位置づけを押さえると、KPIの設計も外注の判断も整理しやすくなります。

本記事では、アウトバウンドコールを立ち上げる、または見直そうとしている営業責任者・インサイドセールス担当者に向けて、定義と種類、インバウンドとの違い、KPIの設計、成功のコツ、よくある課題の対策、電話以外の手段との組み合わせまでを、コールセンター事業者や営業支援メディアの公開情報(2026年9月4日確認)に基づいてまとめました。

この記事でわかること
・アウトバウンドコールの定義と、テレアポ・テレマーケティング・既存フォローなど5つの業務の違い
・インバウンドコール、アウトバウンド営業との違い
・架電数・コンタクト率・アポ率・後処理時間など、KPIの組み立て方と計算例
・人・システム・ハイブリッドの3つの実施方法と、外注を判断する基準
・つながらない、断られる、担当者が疲弊する、という3つの課題への対策

アウトバウンドコールとは?定義と5つの業務

アウトバウンドコールとは、企業から既存顧客や見込み客に対して電話を発信し、商品・サービスの販売、アポイントの設定、顧客フォロー、アンケート調査などを行う業務である。顧客からの電話を受けるインバウンドコールと対になる言葉で、企業側が発信者になる点が共通の特徴です。

アウトバウンドコールに含まれる業務は、目的によって5つに分かれます。同じ「電話をかける」でも、KPIも必要なスキルも異なります。

業務相手目的主なKPI
テレアポ(テレフォンアポイント)新規の見込み客商談の日程を取るアポ獲得率
テレマーケティング新規・既存電話で販売まで完結する成約率
既存顧客フォロー既存顧客解約防止・追加提案継続率・アップセル率
電話調査顧客・一般満足度・ニーズの把握回答率
督促・案内既存顧客支払い・手続きの案内回収率・完了率

BtoBの新規開拓で「アウトバウンドコール」と言う場合、ほとんどはテレアポを指します。本記事もテレアポを中心に扱いますが、KPIの考え方や課題の対策は他の業務にも共通します。

インバウンドコールとの違い

インバウンドコールとアウトバウンドコールの違いは、発信者が顧客か企業かという点にあり、この違いが相手の温度感・必要なスキル・KPIのすべてを変える。

比較軸インバウンドコールアウトバウンドコール
発信者顧客企業
相手の状態用件があって電話してきている用件がなく、電話を待っていない
主な目的問い合わせ対応・受注・クレーム対応新規獲得・既存フォロー・調査
必要なスキル正確な回答・傾聴短時間で関心を引く・断りへの切り返し
KPI応答率・解決率・平均処理時間架電数・コンタクト率・アポ率
担当者の負荷件数の波に左右される断られ続ける心理的負荷

アウトバウンドでは、相手は電話を待っていません。最初の10秒で「誰が、何のために、どれくらいの時間を取るのか」を伝えられないと切られます。インバウンドで成果を出していた担当者が、アウトバウンドでは苦戦することが多いのは、このスキルの違いによります。

アウトバウンド営業との違い

アウトバウンド営業は企業側から仕掛ける営業手法の総称で、アウトバウンドコールはそのうち電話で行うものを指す。アウトバウンド営業には、電話のほかに、問い合わせフォーム営業、メール、DM、飛び込み訪問、展示会での声かけなどが含まれます。手法の全体像はアウトバウンド営業の解説記事で整理しています。

この区別が実務で効くのは、電話が最適な手法かどうかを判断するときです。決裁者が電話に出にくい業種、受付で止まりやすい大企業、営業電話を明示的に断っている企業に対しては、電話以外の手法の方が接触率が高くなります。アウトバウンドコールを単独の施策として設計するのではなく、アウトバウンド営業の一手段として、他の手法と組み合わせる前提で設計するのが現実的です。

実施方法は3つ:人・システム・ハイブリッド

アウトバウンドコールの実施方法は、人が架電する方式、システムが架電する方式、両者を組み合わせるハイブリッド方式の3つに分かれる。

人による架電

担当者がリストを見ながら1件ずつ電話をかける方式です。相手の反応に合わせて話を変えられるため、商談化率は高くなります。一方で、1人が1日にかけられる件数には限りがあり、不在や話し中で通話に至らない時間も担当者の稼働として消費されます。

システムによる架電

システムによる架電には2種類あります。1つは、オートコールやプレディクティブダイヤラーのように、システムが自動発信してつながった通話だけを担当者に回す方式です。発信の待ち時間がなくなるため担当者1人あたりの通話数は増えますが、録音した自動音声を流すだけのオートコールは相手に不快感を与えやすく、BtoBの新規開拓には向きません。もう1つは、AIが相手と会話しながら受付対応や日程調整まで行う会話型のAI架電です。こちらは次の章で扱います。ツールの比較はAIテレアポツールの比較記事にまとめています。

人とシステムのハイブリッド

発信とリスト管理をシステムに任せ、会話は人が行う方式です。現在のBtoBアウトバウンドコールの主流はこの形です。CTIやSFAと連携させ、通話結果をその場で記録し、次にかけるべき相手をシステムが出す運用にすると、担当者は会話に集中できます。

AIテレアポ(会話型AI架電)という第4の選択肢

人が架電する方式の課題である「稼働の上限」と「断られ続ける負荷」を、AIが会話しながら架電する方式で解消する選択肢がある。録音を流すだけのオートコールと違い、会話型のAI架電は相手の応答に合わせて受付への取次ぎ依頼や切り返しを行い、商談の日程確定まで通話の中で完了させます。

Call Automatic(コールオートマチック)は、リストを入れるだけでAIが架電し、商談日の確定とSMS送付までを自動で行うAIテレアポ・オートコールシステムです。My Alarm株式会社(当サイト運営元)が提供しています。本記事で紹介しているLead Dynamics(フォーム営業AI)とは別のサービスで、電話の工程を担います。

Call Automaticの主な機能(公式サイト記載・2026年9月4日確認)

  • AI自動架電:営業リストに対してAIが発信し、受付対応を含めて会話を進める
  • 商談日の自動確定:Googleカレンダーと連携し、空き枠から候補を提案して通話中に確定。ダブルブッキングを防ぐ
  • 通話中のSMS送付:確定した日時と商談URLを、電話を切る前に相手へ届ける
  • 全通話の記録と分析:会話内容と断り理由が全件残り、リストと訴求の改善材料になる
  • 誠実架電の設計:必ず名乗り、AIであることを隠さず、断られた番号には再架電しない方針

料金(税別・2026年9月4日に公式サイトで確認)

プラン月額込みコール数超過1件あたり
スターター25,800円150コール150円
ビジネス79,800円500コール120円
エンタープライズ139,800円1,000コール100円
AIフォーム営業セット290,000円フォーム営業AI(Lead Dynamics)との併用プラン

初期費用は通常50,000円ですが、確認時点では期間限定で0円と案内されています。前章の計算例と比べると、担当者1名(月40万円)がアポ率1%で月2,000架電する場合のアポ単価は2万円でした。AI架電は1コールあたり100〜172円の水準なので、同じ2,000架電なら架電費用は20万〜35万円程度になります。人件費との差だけでなく、担当者が断られ続ける負荷がなくなる点と、24時間・365日稼働できる点が費用以外の違いです。

公式サイトでは、導入企業の実績として受付突破率20%アップ、アポ率約2.1倍、月間アプローチ数5倍、月40件の商談獲得事例が掲載されています(各社で月5〜15件のアポ獲得)。導入企業にはIXMILE、Byside、アットオフィス、シグニティなどが挙げられています。

こんな企業に向いています:架電の担当者を採用・育成する余裕がない企業。人による架電で「つながらない・断られ続ける」工程の稼働を減らしたい企業。商談の日程調整まで通話内で終えたい企業。

→ Call Automaticの詳細を見る(call-automatic.com)

なお、AI架電であっても、リストの質・時間帯・トークの設計が成果を決める点は人による架電と同じです。次章以降のKPI設計とコツは、AI架電を使う場合にもそのまま当てはまります。

アウトバウンドコールのメリット4つとデメリット3つ

メリット:

  • 自社のタイミングで動ける:問い合わせを待たず、今月中に商談を作りたいときに件数を積める
  • 相手の反応が即座に分かる:断り理由や興味の有無がその場で取れ、リストや訴求の改善が速い
  • ニーズを検証できる:新商材や新しいターゲットに対して、市場の反応を短期間で確かめられる
  • 既存顧客との関係を深められる:解約の兆候をつかみ、追加提案の機会を作れる

デメリット

相手に不快感を与える可能性がある: 電話を待っていない相手にかけるため、タイミングやトークを誤ると企業の印象を下げます。

時間と費用がかかる: つながらない架電も担当者の稼働を消費します。1件のアポを取るまでに数十件から百件以上の架電が必要になることも珍しくありません。

成果が担当者に依存する: 同じリスト・同じスクリプトでも、担当者によってアポ率が数倍違うことがあります。

アウトバウンドコールのKPI設計と計算例

アウトバウンドコールのKPIは、架電数・コンタクト率・アポ率の3段階に分けて記録しないと、成果が出ない原因を切り分けられない。「アポが取れない」という結果だけを見ても、リストが悪いのか、つながっていないのか、つながった後の会話で落ちているのかが分かりません。

KPI定義悪いときに疑う箇所
架電数発信した件数担当者の稼働、発信の待ち時間
コンタクト率担当者・決裁者と会話できた割合リストの精度、架電の時間帯、受付突破のトーク
アポ率会話できた中で商談日程が取れた割合導入トーク、切り返し、商材とターゲットの適合
平均通話時間1通話あたりの時間長すぎれば要点が絞れていない、短すぎれば冒頭で切られている
後処理時間通話後の記録・次の発信までの時間記録の手作業、CTI・SFA連携の有無
アポ1件あたりの費用人件費÷アポ数上の全項目の総合結果

補足として、アウトバウンドコールの成果を「アポ数」だけで評価すると、担当者は日程を取ることを優先し、商談にならないアポが増えます。評価指標にはアポ数と並べて、商談化率と受注率を入れてください。電話の目的は日程を埋めることではなく、受注につながる商談を作ることです。この前提をチームで共有しておくと、KPIの数字の読み方がぶれません。

計算例:担当者1名・月2,000架電の場合

人が手動で発信する場合、1日の架電は80〜120件が現実的な範囲です。1日100件、月20営業日で月2,000架電とします。テレアポのアポ率は架電数に対して1〜3%が一般的な水準なので、月20〜60件のアポになります。

項目アポ率1%アポ率2%アポ率3%
月間架電数2,000件2,000件2,000件
月間アポ数20件40件60件
アポ1件の人件費(月40万円の場合)2万円1万円約6,700円

外注のテレアポ代行では成果報酬がアポ1件1.5万〜3万円が相場なので、内製でアポ率1%だと外注と同じ水準の費用になります。アポ率を1%から2%に上げるだけで、アポ単価は半分になります。この差を作るのが、次の章のコツです。

アウトバウンドコールを成功させる6つのコツ

アウトバウンドコールの成果は、電話をかける前の準備で大半が決まる。コールセンター事業者や営業支援メディアが共通して挙げているポイントを、実行の順に並べます。

1. リストを「つながる相手」に絞る

コンタクト率を上げる最大の要因はリストです。代表電話しか分からないリストより、部署の直通番号が入ったリストの方がつながります。過去に反応があった企業、資料をダウンロードした企業、フォーム営業に返信があった企業を優先すると、同じ架電数でも会話に至る件数が増えます。

2. トークスクリプトを最初の10秒に集中して作る

相手は電話を待っていません。「誰が、何のために、何分ほしいのか」を10秒以内に伝えられないと切られます。スクリプトは全文を書くより、導入の一言、状況確認の質問、想定される断りへの切り返しの3点に絞る方が使われます。例文はテレアポのトークスクリプト例文にまとめています。

3. 架電する時間帯を検証する

業種によって担当者が席にいる時間は違います。朝一番と夕方以降、昼休み前後で、コンタクト率を時間帯別に記録してください。1〜2週間で傾向が出ます。つながらない時間帯に架電を続けるのは、稼働の無駄です。

4. 担当者の研修と通話の振り返りを続ける

同じスクリプトでも担当者によってアポ率が数倍違います。差を埋めるのは、うまくいった通話の録音を共有し、切り返しの引き出しを増やすことです。週に1回、成功した通話と失敗した通話を1本ずつ聞く時間を作るだけで、チームのアポ率は上がります。

5. 発信と記録をシステムに任せる

手動でダイヤルし、通話後にスプレッドシートへ記録する運用では、後処理時間が通話時間を上回ります。CTIで発信し、通話結果をその場でSFAに残す仕組みにすると、担当者は会話に集中できます。

6. 電話の前に別の接触を置く

受付で止まる、決裁者が電話に出ない、という相手には、電話の前にフォーム営業やメールで接点を作っておく方法があります。AIフォーム営業で先に接点を作ってから架電した導入企業では、受付突破率が約20%向上した実績があります。電話を「初回接触」から「反応があった相手への追客」に位置づけ直すと、コンタクト率もアポ率も変わります。

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アウトバウンドコールでよくある3つの課題と対策

課題1:そもそもつながらない

症状: 100件かけて担当者と話せるのが10件未満。不在・受付止まり・話し中で稼働の大半が消える。

原因: 代表番号中心のリスト、時間帯の未検証、受付突破のトーク不足。

対策: 直通番号や部署名のあるリストに絞る。時間帯別のコンタクト率を記録する。電話の前にフォーム営業で接点を作り、「先日資料をお送りした」と言える状態で架電する。

課題2:つながっても冒頭で断られる

症状: 会話には至るが、「結構です」「間に合っています」で10秒以内に終わる。

原因: 導入の一言が自社の説明から始まっている。相手にとっての用件が伝わっていない。

対策: 導入を「相手の課題」から始める形に変える。断りのパターンを5つに分類し、それぞれの切り返しを用意する。うまくいった通話を録音で共有する。

課題3:担当者が疲弊して離職する

症状: 断られ続ける負荷で担当者のモチベーションが下がり、数ヶ月で辞める。採用と研修を繰り返す。

原因: 全件に電話をかける設計。1日100件のうち90件以上が断りか不在という構造。

対策: 架電の対象を「反応があった企業」に絞る設計に変える。フォーム営業やメールで初回接触を自動化し、クリックや資料閲覧のあった企業にだけ電話をかける。断られる回数が減り、会話の質も上がる。

アウトバウンドコールが有効な業務と、向いている商材・向かない商材

アウトバウンドコールは万能ではなく、相手が電話に出やすく、短い会話で用件が伝わる場面で効果を発揮する。コールセンター事業者が公開している「有効とされる業務例」と、営業現場での経験則を重ねると、向き不向きは次のように分かれます。

アウトバウンドコールが有効な場面:

  • 既存顧客への更新・追加提案:関係があるため会話に至りやすく、解約の兆候も電話で把握できる
  • 資料請求・問い合わせ後のフォロー:相手に用件の記憶があり、コンタクト率が高い
  • 展示会・セミナー後の追客:名刺交換の直後は電話がつながりやすく、商談化率も高い
  • 期限のある案内:キャンペーン終了や制度変更など、今電話する理由が明確な場面
  • 中小企業・店舗への新規開拓:決裁者本人が電話に出ることが多く、受付の壁が薄い

向かない商材・相手

決裁者に電話が届かない大企業: 受付・総務で止まり、担当部署の直通番号が分からない。電話より先に、フォームやメールで担当者を特定する方が早い。

説明に時間がかかる商材: 電話の数分で価値を伝えられないシステム開発やコンサルティングは、電話は日程取りに徹し、説明は商談で行う設計にする。

単価が低く、アポ費用を回収できない商材: アポ1件に数千円から数万円の稼働がかかるため、受注1件の粗利がそれを下回る商材では成り立たない。

アウトバウンドコールを立ち上げる5ステップ

アウトバウンドコールの立ち上げは、電話をかけ始める前の4ステップで成否が決まる。順番を飛ばすと、架電数だけが積み上がって成果が出ない状態になります。

ステップ1:ターゲットと「電話をかける理由」を決める

業種・地域・企業規模・決裁者の役職を定めます。あわせて、相手にとって「なぜ今この電話を受ける価値があるのか」を一文で書けるようにします。この一文がないと、スクリプトの導入が自社の説明になり、冒頭で切られます。

ステップ2:リストを作り、直通番号の有無で優先順位をつける

ターゲット条件でリストを作成し、部署の直通番号がある企業、過去に接点がある企業を上位に並べます。代表番号しかない企業は、電話の前にフォーム営業やメールで担当者を特定する対象に回します。リストの作り方は営業リストの作り方の記事で解説しています。

ステップ3:スクリプトとKPIの初期値を決める

導入の一言、状況確認の質問、断りへの切り返しの3点を用意します。KPIは架電数・コンタクト率・アポ率の3つを最初から分けて記録する形にし、1週目の実測値を初期値として記録します。

ステップ4:発信・記録の仕組みを整える

手動ダイヤルとスプレッドシート記録で始めると、後処理時間が通話時間を上回ります。件数が少ないうちはそれでも回りますが、月1,000件を超える段階でCTIとSFAの連携を入れると、担当者の稼働が会話に向きます。

ステップ5:2週間ごとに数字を見て、リスト・時間帯・トークを直す

コンタクト率が低ければリストと時間帯、アポ率が低ければトークと商材適合を疑います。うまくいった通話と失敗した通話を録音で聞き比べ、切り返しの引き出しを増やします。この振り返りを続けているチームと、架電数だけを追うチームで、3ヶ月後のアポ率に差がつきます。

法規制と運用ルールで押さえておくこと

法人への営業電話そのものは違法ではないが、相手の拒否の意思を尊重する運用ルールを持たないと、法的リスクと評判の損失の両方を抱える。

特定商取引法の電話勧誘販売に関する規制(再勧誘の禁止など)は、主に消費者向けの取引を対象としており、法人間の取引は原則として適用除外です。ただし、相手が個人事業主の場合など、適用される可能性があるケースもあります。また、電話で得た担当者名や連絡先を記録・利用する場合は、個人情報保護法に沿った取り扱いが必要です。

運用ルールとして決めておくこと:

  • 「営業電話お断り」と言われた企業、Webサイトに明示している企業には再架電しない
  • 同一企業への架電上限(例:月2回まで)と、再架電までの間隔を決める
  • 架電する時間帯を業務時間内に限定する
  • 通話で得た担当者情報の保管場所とアクセス権限を決める
  • 担当者が名乗る会社名・部署名・用件を統一し、誤解を招く言い回しを禁止する

これらは法令対応であると同時に、自社の評判を守るルールでもあります。断られた相手に繰り返し電話をかける運用は、将来の見込み客を失うだけでなく、担当者の負荷も増やします。

アウトバウンドコールを補完する選択肢:フォーム営業との併用

アウトバウンドコールの課題の多くは「つながらない」ことから生まれる。決裁者が電話に出ない、受付で止まる、営業電話を断っている、という相手には、何度かけても稼働が消えるだけです。この層に対しては、電話以外の接触手段を先に置く方が合理的です。

Lead Dynamicsは、企業の問い合わせフォームへの営業文送信をAIで自動化するツールです。電話と違って相手の時間を奪わず、担当者の稼働を使わずに大量の企業へ接触できます。アウトバウンドコールと組み合わせると、次のような分担になります。

工程フォーム営業(Lead Dynamics)アウトバウンドコール
初回接触全リストへ一斉送信。約3分で1,000件担当者の稼働に比例
反応の検知クリック検知・資料閲覧トラッキング通話でその場で判断
追客反応企業を営業担当へ引き渡し反応した企業に絞って架電
担当者の負荷送信作業なし反応企業のみなので断られる回数が減る

この順序にすると、アウトバウンドコールは「全件に当てる」工程から「反応があった企業に当てる」工程に変わります。コンタクト率とアポ率が上がり、担当者が断られ続ける負荷も減ります。テレアポとフォーム営業の費用やアポ率の比較はこちらの記事で扱っています。

Lead Dynamicsの主な特徴

  • 初期費用0円・月額3.9万円〜:架電担当者を1人増やすより低い費用で、初回接触の工程を自動化できる
  • 約3分で1,000件、約30分で15,000社へアプローチ:人による架電では届かない件数に、担当者の稼働なしで接触
  • 送信成功率約50〜80%:RPAツールの10〜25%と比較して高水準
  • 企業リストの自動作成を標準搭載:500万社超のデータベースから業種・地域・規模で絞り込み、電話番号・URL付きのリストを作成
  • クリック検知・資料閲覧トラッキング:反応した企業だけを架電対象にできる

導入事例:架電の前段にフォーム営業を置いた企業

IXMILEは、従来の5倍にあたる3,000件以上のアプローチを実現しました。人による架電だけでは届かなかった件数に接触し、反応のあった企業に営業担当が対応する形です。スタートアップ期のシグニティは、月額65,000円のライトプランで月15件の商談を獲得し、商談単価は4,300円でした。「どの業種に響くか分からない」段階で、電話をかけ続ける前に反応の出る業種を特定できた例です。

Bysideは商談獲得単価11,300円でROI 8,724%を記録しています。アウトバウンドコールで1件のアポを取るまでにかかる担当者の稼働と比べると、初回接触の工程を自動化する効果は費用面に表れます。

「つながらない架電」を減らす。反応した企業にだけ電話する営業へ

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人・システム・外注・フォーム営業の比較表

アウトバウンドコールの実施方法と、電話以外の初回接触手段を並べます。費用は各手段の一般的な水準で、外注の相場はテレアポ代行の比較記事に基づきます。

手段費用の性質1日の接触件数会話の質向いているケース
人による架電(内製)人件費担当1人あたり数十〜百件強高い商材の説明に専門性が必要
システム架電ツール利用料数百〜数千件低い(自動音声)BtoCの案内・調査
外注(テレアポ代行)固定またはアポ1件単価契約席数に比例担当者次第短期で件数を積みたい
AIテレアポ(Call Automatic)月額25,800円〜(コール数込み)プランのコール数まで24時間稼働会話型AI。日程確定まで通話内で完了架電担当を置かずに電話の工程を回したい
フォーム営業(Lead Dynamics)月額3.9万円〜数千〜1万件超文面で伝える初回接触を自動化し、反応企業に架電を絞る

よくある質問(FAQ)

アウトバウンドコールとテレアポは同じですか?

テレアポはアウトバウンドコールの一種です。アウトバウンドコールは企業から電話を発信する業務全体を指し、テレアポ(商談の日程を取る)、テレマーケティング(電話で販売する)、既存顧客フォロー、電話調査、督促などを含みます。BtoBの新規開拓の文脈では、ほぼテレアポと同じ意味で使われます。

アウトバウンドコールのKPIは何を見ればいいですか?

架電数、コンタクト率(担当者につながった割合)、アポ率(つながった中で商談日程が取れた割合)の3つが基本です。加えて、平均通話時間と後処理時間を見ると、担当者1人あたりの生産性が分かります。アポ率だけを見ると、リストの問題とトークの問題を切り分けられないため、コンタクト率と分けて記録してください。

アウトバウンドコールは違法ではありませんか?

法人への営業電話自体は違法ではありません。ただし、電話での勧誘に関しては特定商取引法の規制(再勧誘の禁止など)があり、個人情報を扱う場合は個人情報保護法の対象になります。相手が「営業電話お断り」と明示している場合は、かけ直さない運用にしておくのが安全です。

1人が1日にかけられる件数の目安はどれくらいですか?

通話時間と後処理時間で変わりますが、人が手動で発信する場合は1日数十件から百件強が現実的な範囲です。発信をシステムに任せるハイブリッド方式にすると、待ち時間が減るため件数は増えます。件数を増やすより、つながる相手に絞る方が成果に直結します。

アウトバウンドコールを外注すべきですか?

短期で件数を積みたい、社内に架電の担当者を置けない場合は外注が選択肢になります。ただし、アポの定義や報告内容を契約で決めないと、商談にならないアポに費用が発生します。外注の費用相場と選び方はテレアポ代行の比較記事で解説しています。

アウトバウンドコールで断られ続ける担当者の負荷を減らすには?

全件に当てる運用をやめ、反応があった企業に絞って架電する運用に変えるのが最も効果があります。フォーム営業やメールで初回接触を済ませ、クリックや資料閲覧があった企業にだけ電話をかけると、断られる回数が減り、アポ率も上がります。

トークスクリプトはどう作ればいいですか?

最初の10秒で「誰が・何のために・何分もらいたいか」を伝える導入、相手の状況を確認する質問、想定される断りへの切り返しの3部構成が基本です。具体的な例文はテレアポのトークスクリプト例文の記事にまとめています。

AIに架電させることはできますか?

できます。会話型のAI架電では、AIがリストに発信し、受付への取次ぎ依頼や切り返しを行いながら、カレンダー連携で商談日を確定し、SMSで日時と商談URLを送るところまで自動化できます。当サイト運営元のMy Alarm株式会社が提供するCall Automaticは月額25,800円から利用できます(2026年9月4日確認)。録音を流すだけのオートコールとは別物なので、比較の際は「会話ができるか」を確認してください。

まとめ

アウトバウンドコールは、企業から電話を発信する業務の総称で、テレアポはその一部です。インバウンドとの違いは発信者が企業である点にあり、相手が電話を待っていないことがスキルとKPIのすべてを決めます。

この記事の要点:

  • アウトバウンドコールにはテレアポ・テレマーケティング・既存フォロー・電話調査・督促の5業務があり、KPIが異なる
  • KPIは架電数・コンタクト率・アポ率を分けて記録し、リストの問題とトークの問題を切り分ける
  • 実施方法は人・システム・ハイブリッドの3つ。BtoBの新規開拓は発信をシステム、会話を人が担うハイブリッドが主流
  • 「つながらない」相手には電話以外の初回接触を先に置き、反応した企業に絞って架電する
  • 外注する場合はアポの定義と報告内容を契約で決める
  • 架電の担当者を置けない場合は、会話型のAI架電(AIテレアポ)で電話の工程そのものを自動化する選択肢がある

アウトバウンドコールを立ち上げる前に、全件に電話をかける設計になっていないかを確認してください。初回接触をフォーム営業などで自動化し、反応した企業に架電を絞る設計にすると、同じ人数で取れる商談数が変わります。Lead Dynamicsは初期費用0円・月額3.9万円から、この前段の工程を担います。

※本記事の定義・分類はコールセンター事業者および営業支援メディアの公開情報を2026年9月4日に確認した内容に基づきます。
※編集方針:Lead Dynamics(フォーム営業AI)とCall Automatic(AIテレアポ)はいずれも当サイト運営元 My Alarm株式会社のサービスです。前者は電話の前段、後者は電話の工程そのものを担う位置づけで紹介しています。

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